<概要>
変圧器の寿命を診断するためにはコイル絶縁紙の劣化状態を把握する必要がある。絶縁紙の劣化は, セルロース分子間の結晶化を伴うと考えられることから, 筆者らは, 結晶化の程度を判断する指標として, 絶縁紙を構成する繊維(セルロース繊維)の「屈折率」に着目し, これまでに, 絶縁紙の劣化とセルロース繊維の屈折率に相間があることを示した。本稿では, 変圧器絶縁油中に浮遊するセルロース繊維の屈折率分布と, 変圧器絶縁紙の平均重合度との関係を調査し, 油中繊維測定に基づく変圧器劣化診断技術の可能性を検討した。
平成20年電気学会全国大会(2008年3月)にて発表。
タイトル:
「変圧器の絶縁油中セルロース繊維の屈折率分布測定」
著者:
吉田昌展(中部電力)
小西義則(ユカインダストリーズ)
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