<概要>
油入変圧器に使用されている絶縁紙中の水分は絶縁紙の劣化を促進することが報告されており, 絶縁紙の水分吸湿状態を把握することは, 劣化診断を行う上で重要である。絶縁紙の紙中水分は稼動中の変圧器から直接採取することができないため, 紙-油間の水分平衡関係から紙中水分を推定することが行われる。しかし, 従来の紙-油間水分平衡関係は新品の絶縁紙と絶縁油から求められた関係であり, 劣化した絶縁紙での水分平衡関係を示した報告例は少ない。そこで, 本稿では紙-油間の水分平衡に影響を及ぼす絶縁紙重合度の影響を検討したので, その概要を報告する。
平成20年電気学会全国大会(2008年3月)にて発表。
タイトル:
「紙-油間水分平衡に及ぼす絶縁紙重合度の影響」
著者:
中塚 俊, 早坂充弘(東北電力)
神野雅弘, 小西義則, 松永充史(ユカインダストリーズ)
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