【口頭発表】絶縁油への銅の溶解と電気特性への影響

<概要>
絶縁油中に溶解した銅は、絶縁油酸化劣化の触媒として作用することが古くから知られている。また、絶縁油酸化劣化初期に誘電正接(tanδ)が極大を示す、いわゆるtanδN字特性と呼ばれる現象時にも絶縁油中の溶解銅量が増大することが認められており、流動帯電との関連も示唆されていることから、流動帯電の診断項目として溶解銅量の測定が挙げられている。しかし、油中溶解銅量とtanδの間に明確な相関は認められていないため、油中に溶解する銅の形態によって影響度が異なっていると考えられた。またある種の硫黄化合物もこう帯電度かの起点となることが報告されている。
そこで本報告では、絶縁油中の加速劣化時における帯電度、tanδの変化を連続的に測定し、帯電度、tanδの変化と油中溶解銅および硫黄化合物との関係から、流動帯電に対する油中溶解銅および硫黄化合物の影響について検討した結果を報告する。

石油学会第31回絶縁油分科会研究発表会(2011年6月)にて発表。

タイトル:
「絶縁油への銅の溶解と電気特性への影響」
著者:
佐藤学, 鈴木敏夫, 片山正美(ユカインダストリーズ)

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