【口頭発表】耐熱紙使用変圧器の劣化診断に関する探索

<概要>
近年、巻線絶縁紙に耐熱紙を使用した変圧器が一般的に用いられるようになり、今後もその台数は、飛躍的に増加していくと考えられる。しかし、耐熱紙使用変圧器の劣化診断技術はいまだ確立されておらず、外部診断により耐熱紙の劣化状況を把握する技術の確立は急務となっている。従来油入変圧器用絶縁紙に使われてきたクラフト紙(普通紙)はフルフラールを指標とした経年劣化度診断が長年利用されてきたが、耐熱紙においては劣化指標とならないことが報告されている。現在、国内外において耐熱紙の経年劣化指標の探索に関する研究が精力的に行われているものの、決定的な指標成分はいまだなく、現在も手探り状態にある。本研究では、耐熱紙の劣化指標候補として報告されているフラン5種の劣化指標としての有効性を加速劣化試験により検証したので報告する。

2022年6月10日に開催された石油学会第42回絶縁油分科会研究発表会にて発表

タイトル:
「耐熱紙使用変圧器の劣化診断に関する探索」
著者:
中島恵一, 斎藤文人, 千葉公一郎, 的場大(富士電機)
後藤隆行, 小西義則, 佐藤学(ユカインダストリーズ)

関連研究発表
・耐熱絶縁紙の経年劣化指標に関する検討
・耐熱紙の基礎物性に関する研究Ⅰ:熱劣化による吸湿特性と引張特性の変化

詳しい内容については、当社営業部までお問合せください。

お問い合わせ

ユカインダストリーズへのお問い合わせ・資料請求のご依頼は、お電話もしくはメールフォームより承っております。 お気軽にお問い合わせください。

03-5741-1721(営業部)

お問い合わせ受付時間:8:30~17:30
定休日:土・日・祝日

関連記事