<概要>
変圧器絶縁油中の可燃性ガスの濃度および組成比から変圧器内部の異常様相を診断する油中ガス分析が世界中で幅広く適用されている。しかし, 内部異常が無くても可燃性ガスは発生するため, 内部異常の有無を判断するためには, 無異常時に発生するガス特性を把握することが重要である。近年, 比較的低温領域(120℃以下)の加熱で可燃性ガスを多量に発生する絶縁油の存在が示された。この現象は Stray Gassingと呼ばれ, 精力的に調査・研究が行われているものの, その発生メカニズムは未だ明確ではない。そこで, 国内で市販されている鉱油系絶縁油のStray gassing特性およびガス発生特性へ影響すると考えられる金属不活性化剤, 銅触媒の影響について検討した。
平成28年電気学会全国大会(2016年3月)にて発表。
タイトル:
「鉱油系絶縁油のStray gassing特性に関する検討」
著者:
竹田翔, 佐藤学, 長谷川真之(ユカインダストリーズ)
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