<概要>
変圧器のコイルに巻かれている絶縁紙の機械的強度の評価は変圧器の絶縁信頼度を確保する上で重要である。JIS C2111に規定される紙の引張試験法は破断までに1秒程度,JIS C8113では10秒程度の時間を要し,静的破断試験に相当する。一方,変圧器の短絡故障時に変圧器のコイル銅線(絶縁紙)に作用する短絡電磁機械力(応力)は数十ミリ秒程度で定常状態から最大値まで到達する動的な応力変化である。そこで絶縁紙破断特性の引張速度依存性を測定し,応力-ひずみ曲線より破壊のメカニズムを検討した。
2010年9月に開催された平成22年電気学会基礎・材料・共通部門大会にて発表。
タイトル:
「電気絶縁紙のゼロスパン引張強度による劣化度評価(その2)」
著者:
吉田昌展(中部電力), 林義一郎(電源開発)
小西義則, 長友雅美(ユカインダストリーズ)
<関連発表>
電気絶縁紙のゼロスパン引張強度による劣化度評価(その1)
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