<概要>
電力機器に用いられる電気絶縁紙が経年劣化すると機械的強度が低下し,機器の絶縁信頼性に影響を及ぼす。このため,絶縁紙の劣化度評価は電力品質を維持するうえで重要である。従来,電気絶縁紙の引張強度の評価方法としてJIS C2111のワイドスパン引張強度試験が行われているが,実機器から採取された劣化絶縁紙は,形状が均一ではない等の理由により,正確な強度測定が困難であった。そこで今回,JIS P8227のゼロスパン引張強度試験の絶縁紙劣化度評価への適用を検討したので報告する。
2010年9月に開催された平成22年電気学会基礎・材料・共通部門大会にて発表。
タイトル:
「電気絶縁紙のゼロスパン引張強度による劣化度評価(その1)」
著者:
吉田昌展(中部電力), 林義一郎(電源開発)
小西義則, 長友雅美(ユカインダストリーズ)
<関連発表>
電気絶縁紙のゼロスパン引張強度による劣化度評価(その2)
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