<概要>
油入変圧器には、各所にシール材が使用されており、適切な時期に交換する必要がありますが、機器ごとに劣化状況が異なり、経年数のみでシール材の劣化状況を把握し、交換時期を決めることは困難です。当社では、構造物の強度評価等に使用されている加振試験に着目し、シール材の劣化評価への適用を検討してきました。これまでの検討で、フランジ容器に装着したシール材の仕様や圧縮条件によって振動の減衰量が定量的に増減することを見出し、シール材の劣化評価適用への可能性が明らかになってきました。本発表では、シール材をフランジに装着した状態で加熱してシール材を加速劣化させ、シール材の劣化と加振試験によって得られる振動の減衰量の変化について検討した結果を報告しました。
令和2年電気学会 電力・エネルギー部門大会に発表。
タイトル:
「油入変圧器用シール材の加速劣化試験と劣化特性に関する検討」
著者:
佐藤学, 小西義則, 長谷川真之(ユカインダストリーズ)
富永英明, 柳拓也(東北電力)
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