<概要>
油入変圧器のシール材は長期間の使用により劣化が進行し, 密閉性が低下すると漏油発生の可能性が高くなることから, 適切な時期の交換と劣化様相を把握することは重要である。そこで本研究では撤去変圧器からシール材を採取し, その劣化様相を調査した。
その結果, いずれの試料も寿命点を超過していなかったが, 経年によりシール材の劣化が進行し, 圧縮永久ひずみ率が増加していることを確認した。また, 圧縮永久ひずみ率と硬さには一定の関係性が認められ, 劣化メカニズム解明の一助となる可能性が示唆された。
電気学会 電力・エネルギー部門大会(2018年9月)にて発表。
タイトル:
「油入変圧器シール材の経年劣化調査(その2)」
著者:
村上純一, 柳拓也(東北電力)
佐藤学, 小西義則, 長谷川真之(ユカインダストリーズ)
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