2022年9月13日~15日に開催された令和4年電気学会A部門(基礎・材料・共通部門)大会にて芝浦工業大学殿と共同で以下の研究発表を行いました。
「エステル系絶縁油中球対球および針対平板電極を用いたインパルスアーク放電による分解ガスの発生特性」
<論文要旨>
環境負荷の低減や石油系材料からの転換を目的に変圧器などでエステル系絶縁油(エステル油)の使用が広がっている。機器の安定稼働のためにはエステル油使用機器に対する油中ガス分析をはじめとした診断技術を確立することが重要である。油中ガス分析は異常時の現象とガス発生の関係に基づいた診断方法であり、様々な条件でのガス発生特性を明らかにする必要がある。
本研究では、3種類のエステル油(PFAE、EnviroTemp FR3、MIDEL7131)と鉱油中でインパルスアークを発生させた際の発生ガスを調査した結果を報告する。電極の種類を針対平板と球体球の2種類で実験し、油種や電極の種類や電極間距離、試験電圧の違いによるガス発生の変化を調査した。