学会発表

第44回絶縁油分科会研究発表会報告

2024年6月7日に京都(京都リサーチパーク)で開催された第44回絶縁油分科会研究発表会にて富士電機殿と共同で以下の研究発表を行いました。

<発表題目>
各種エステル系絶縁油のストレイガス発生特性
~油入変圧器運転温度におけるエタンガスの発生~

<論文要旨>
これまでに、天然エステル油(植物油)を使用した変圧器において、エタンガスが特異的に検出されることが報告されている。本研究では、これまでの通説と異なる発生メカニズムとして、植物油中に含まれているプロパナール(アルデヒド)に着目した。プロパナールを油中で加熱する事でエタンの生成が認められた事から、エタンガスなどのアルカンを生成する要因に、アルデヒドやケトン類が関係していることが示唆される結果となった。