2024年9月4日~6日に大阪公立大学で開催された令和6年電気学会電力・エネルギー部門大会で、富士電機殿と共同で以下の研究発表を行いました。
「耐熱紙紙巻銅線の曲げ試験における絶縁紙破断の平均重合度依存性」
<論文要旨>
耐熱性を向上させた耐熱紙が普通紙の代わりに油入変圧器の巻線絶縁紙として広く用いられている。耐熱紙を使用する変圧器の寿命ガイドラインを検討するため、耐熱紙紙巻銅線の衝撃4点曲げ試験により耐荷重を評価し、絶縁紙の寿命点を求めた結果、耐熱紙の寿命点は普通紙と同等であった。ただし、平均重合度が500~900の範囲では耐熱紙巻線は普通紙巻線に比べて小さな耐荷重であることが示された。絶縁紙の引張特性試験および試験片の破断面観察により両者の耐荷重に差異を生じる要因を考察した。